2010年01月03日
新年にあたって:SL雑感

新年3日目ということで
「2010年:SL大予測」とか書こうと思いましたが
まあちょっと能力に余ることなので
思ったこと考えたことをつらつらと書いてみます。
「アイテム販売市場」についてです。
07年にSLが急成長している頃、
RL企業が嵐のように進出してきて
一年後にSLが斜陽となったとたんに
まさに「大潰走」ってな感じで撤収していきました。
あの当時のRL企業の皆さんは
SLを宣伝の場として活用しようとしていました。
すなわち、SL内で儲けようというのではなく
SLという場を広告の手段として使って
RLで利益を上げようということです。
ま、いろんな企業が来ましたね。
誘い役の電通を筆頭にして
日産とかドコモとかIBMとか
なんかよく分からない地方自治体とか
自分たちも意味が分かってない中小企業とか
いろいろな法人がいっぱい来ましたね。
彼らは結局、
「SLで宣伝して」
↓
「RLで利益をあげる」
この発想オンリーで
SIM作ったり金を投資したりしたわけですが、
当時、私はひじょーーに不思議だったわけです。
「なんでそんなややこしいことするのか?」と。
「SLで宣伝して」
↓
「RLで利益をあげる」
これ、言うは易く行うは難しで
具体的にビジネスモデルを構築できた企業は無かったわけです。
ま、SLの成長が止まったってのも誤算だったのかもしれませんが
ビジネスモデルとして失敗だったと思います。
あの頃、企業がSIM作って巨大な建築物作って
自分とこの商品をアイテムとして展示したり、
日産みたいに車の自販機作ったりしましたが
結果論から言うと、どれもこれも広告としては
あんま意味をなさなかったわけです。
SLで日産の自販機で車買った人が
RLで日産の本物の車を買ったかというと
まあ、ほとんど皆無に近かったんじゃないんですかね。
私がそのころから思ってたのは、
「SLで宣伝して」
↓
「RLで利益をあげる」
じゃなくて
「SL内の市場で利益をあげる」
これが王道じゃないかなと。
一見、遠回りのように見えて
これが一番投資に見合う効果を得る道じゃないかなと。
んで、2010年となりました。
べつに統計データがあるわけじゃありませんが
SLで最大の市場は何かといえばアイテムの販売市場です。
不動産でもなく
ましてやRL企業の進出支援業でもなく
アイテムの販売が最大の市場です。
SLにはRLと違って株式会社制度もないから
いろんなアイテムの販売店が
どのくらいの売上を上げてるか、利益を上げてるか、
一般には知られてないわけです。
店舗側にも
そんなことをわざわざ公開する義務もなく
データを胸に秘めたままです。
ただ、ハッキリ言うなら
日系社会のみならずSL全般で言うならば
最上級クラスの店舗たちは
だいたい年にウン百万からウン千万程度の売上は上げています。
これ、単位はL$じゃなくて円です。
で、SLはRLと比較すると
人件費は安く、土地代も安く
建物なんてテクスチャ代だけで建てられるし、
さらに在庫を持つ必要がなく、税務署がないので
売上の大半がイコール利益となります。
まあ、こういうことはオフレコ情報だから
あんまり書くと怒られるし、
ブランド店クラスの同業者からひんしゅく買いそうなので (^^;
かなりボカして書いてますが
これが今のアイテム販売市場の実態です。
RL大企業の金銭単位からすると
まだまだ小さい額でしょうが
中小企業レベルだとそれなりの数字だと思います。
だから、
「SLで宣伝して」
↓
「RLで利益をあげる」
じゃなくて
「SL内の市場で利益をあげる」
こっちのほうが
結果的にはよっぽど利益があがるわけです。
軍配はもうあがってるわけです。
SLには多くの店舗さんやクリエイターさんがいますが
面白いから楽しいからSLをやると同時に
やっぱ一定のリターンが見込めた方がやる気が湧くというものです。
SLって
「お遊びの世界」「ごっこの世界」などと言われますが
それだけじゃないんだよと。
万人が認るレベルの商品を作り
それを巧みに展開することに成功すれば
「ごっこ」や「お遊び」どころじゃない相応のリターンがあるのだよと。
停滞だの寂れてるだのと言われつつ、
なんの、SL内の市場はそのぐらいの巨大なものに
すでに成長しているわけです。
ただ、その情報を知らない人が多いだけです。
Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:44
│SL考察