ソラマメブログ

  

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2010年11月26日

集客とビューア検索







何度かこのブログで
SLビューアの土地検索についてふれたことがありますが

 *SOS-Nebula:キャンプについて その2
  http://sos.slmame.com/e1002323.html

まとめ的な意味で再度書いておきます。


SLビューアの土地検索は
ビューア1と2では大幅な変化がありました。

まず、1の検索ですが
すごい単純なシステムでした。

何かの語句を入れて検索をかけると
土地名か土地説明文にその語句のある区画が
土地のトラフィック(交通量)順に表示される仕組みでした。

たとえば「skin」で検索すると
土地名か土地説明文に「skin」の文字のある区画が全てヒットします。
で、これがトラフィック順に上からズラズラっと並ぶわけですね。

日系社会と違って海外圏の場合は
ソラマメのような強力なSL関連のブログポータルがないため、
SLで何かを探す場合はこの検索に頼る場合が多いわけです。

だから各店舗や各SIMが集客をする場合、
検索で上位に表示されるかどうかが
大きな要素となってくるわけで、
あれだけトラフィックを上げるのに懸命になっていたわけです。

かつてキャンプが隆盛だったのも
このトラフィックを意図的につり上げるためです。


ところが、ビューア2になって
この土地検索システムが大幅に変更になりました。

ビューア2は1と違って
検索結果の表示順はトラフィックを絶対的な基準としていません。
トラフィックはいろんな要素の一つに過ぎなくなっています。

では、どういう基準を用いてるかというと
リンデンはこれを公開していないんですね。
(単に私が知らないだけかもしれませんが)

ただ、公開はされずとも推測は可能です。

たとえば、ビューア2で
「harajuku」で検索してみてください

すると、1位は当然、
マグスルの原宿SIMそのものになるわけですが
2位は日本風のファッションを扱っているプライベートSIMのお店、
3位はなんと、うちのSOS-Nebula築地本店なわけですw
(2010年11月26日現在)







4位以下になって
ようやく原宿SIMの中のお店が3つほど出てきます

外国人が、日本のファッションを扱ってるお店や
日本のポップカルチャーを感じる場所を検索する場合、
「harajuku」「shibuya」「kawaii」
ここらへんの語句は頻度が高いでしょう。
で、そういう語句で検索して上位に入る場所は
やはり有利になるわけですね。

では、本場の原宿のお店を差し置いて
全然違うSIMの店が2位と3位を占めてるのはどういう理由か?

実は、ビューア2の検索で上位に入るのはいろいろコツがあるんです。
うちももうすぐ閉店しちゃうので
最初はこれのノウハウを全部書いちゃおうと思ったのですが
書くと各方面から怒られそうなのでやめておきます(^_^;)
(すごい怒られると思いますw)

まあ、ご興味のある方は
いろいろと試行錯誤してみてください。




関連過去記事

 *キャンプについて その1
  http://sos.slmame.com/e1001806.html

 *キャンプについて その2
  http://sos.slmame.com/e1002323.html




  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:15SL考察

2010年11月24日

SLのニュースサイト







SLのニュースを知りたければどこを見ればいいのか?

数年前のSL絶頂期の頃は
SL系ニュースサイトは花盛りで幾つもありました。

ところがSLが下火になるとバタバタと閉鎖してしまい、
今でもググれば、更新が途絶えて久しいニュースサイトの残骸が
あっちにもこっちにもあります。

その中で生き残ってるのがセカンドタイムズですが、

 *THE SECOND TIMES
  http://www.secondtimes.net/

今では記事の大半が
SL以外のWEBサービスのニュースで占められています。
SLの記事は1割もありません。

セカンドタイムズは近々、
サイトをリニューアルし、サイト名も変更するとのことで
いっそうSL離れが進むでしょう。

このセカンドタイムズは
かつてはSL関係の情報をいろいろと取り上げていたわけですが
その多くが「RL企業がSL進出」とか
「RL自治体がSL内に出張所を作った」とかで
RLが絡んだニュースばっかりでした。

なんちゅうかね、
純然たるSL内のニュースがあまりないんですね。
あっても「リンデンのCEOが交代」とか
そういう大所高所の内容ばかりでした。

私は08年頃にこのブログで
そういうセカンドタイムズのニュースの傾向に対して、

 「RL企業がSIM買った」とかのどうでもいいような記事よりも
 「ハルヒナがスキンの新作だしました」というニュースのほうが
 よっぽど重要だし、SL住民には価値があります。

と書いたことがあります。


で、最近になって
私が注目しているSLニュースサイトが2つあります。

一つ目は「memoly.press」です。

 *memoly.press
  http://memolypress.com/

ここが出来たのは今年になってからでしょうか。
以後、良質なニュースを毎日更新で発信しています。

ここの記事で面白いのはインタビュー記事です。
今、SLで話題のお店やSIMのオーナーさんや
クリエイターさんなどのインタビュー記事をよく載せてます。
これがなかなか読みごたえがあります。

私はここの記事をずっと毎日チェックしてますが
記事構成の変遷などを見ていると
やはり独自のサイトなので
アクセスに関して非常に苦労してるように感じます
特に最近はセールやハントの記事の頻度が増えてきたように感じます

ここはファッションやショップ関係の情報に関しては
とても強いサイトだと思いますが
私が一つ要望を出すとすると
もうちょい硬派な記事、SLやリンデンの施策に関する論評とか
そういうのもあると個人的には嬉しいです(^^*)


二つ目のサイトがここです。

 *URIKO in SecondLife
  http://uriko.in/

「URIKO」さんて運営者のお名前なのかな?
最近になって始まったサイトです。

最新ビューアの情報から
SL内の音楽やイベントのニュースなど
かなり守備範囲の広いサイトです。

ここで特にいいなーと思うのが
動画をよく掲載していることですね。

動画の効用って
「言葉の壁を越える」ことです。
日本人じゃなくても外国人でも内容を視覚的に理解できることです。

今の主たる読者ターゲットは日本人なんでしょうが
動画を要所要所で使うことで
外国の人にも見てもらえるようになるんじゃないかな。

まあ、ここも問題はアクセスでしょうが
良質な独自記事を地道に更新していけば
必ず結果はついてくると思います。

まだまだ記事数は少ないのですが今後に大いに期待です。



  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:08SL考察

2010年11月19日

ディスプレイネーム:ビューア2.3







こんばんにゃ、エリです(^^*)

ビューアが2.3にバージョンアップして
今までベータ版でしか使えなかった「ディスプレイネーム」が
ようやく正式版でも使えるようになりました。

ディスプレイネーム?
「通称」「あだ名」みたいなもんですね。
これの表示が可能になったわけです。

今までアバターは
自分の名前とグループ名が頭上に表示されていたわけですが
今度からは名前を表示せずに
「あだ名」だけ表示するなんて芸当ができるようになりました。

どうやったら表示できるかというと
こちらのブログに詳しくのってます↓
(*試験運用の8月の時点で書かれたブログです)

 *食い寝るえぃだぁ~ Display Name試してみました
  http://quinnellada.blog63.fc2.com/blog-entry-107.html

また、リンデンが試験運用の段階で
説明用の動画を作っているのでこちらもどうぞ↓






私もいきなり本アカでやるのは恐いので
(だってリンデンのやることだし(^_^;))
取りあえずサブアカで実験してみました。

このサブアカの名前は「Mimi Asadar」といいます。
この子のディスプレイネームを「ミミたん」にしてみました。

すると、





表示されてますねー

一応、本名とセットで表示されてますが
ディスプレイネームのみの表示にすることも可能です。

ビューア「環境設定」のこの画面で設定を変更できます。







で、たとえばフレから見ると
フレンドリストにはどう表示されてるかというと、





「ミミたん」になってますw

実際問題、フレが
ワケの分からないディスプレイネームをつけたりすると
誰が誰やら分からなくなりそうですね(^_^;)

ただ、それを回避するために
上記の環境設定画面の「View Display Names」のチェックを外すと
フレンドリストは全て実名で表示されるようになります。


最初はいろいろと混乱を生むとは思うけど
慣れてくればなかなか面白い新機能だと思います。

ただ、まだ日本語の翻訳などで
不具合が残ってるみたいなので、

 *Display Name対応 Viewer2.3 ≪ SLZIN
  http://www.slzin.com/?p=10123
  
そこらへんは注意して使ってください。


*追記:ディスプレイネームは
    一度つけると1週間は変更不能です。
    調子に乗ってワケの分からない名前をつけないようにw



参考ブログ

*Second Life displayname、テスト中: 仮想世界の多重人格
 http://youkiaya.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/second-lifedisp.html

*Starbuckさんのブログ:SL公式ブログ日本語訳シリーズ「ディスプレイネーム」
 http://starbuck.slmame.com/e954287.html



  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 21:17SL考察

2010年11月18日

英語ブログの効用 その2







前回の続きです

 *英語ブログの効用 その1
  http://sos.slmame.com/e1003393.html


では、英語ブログを
どこのポータルサイトで作ればいいのか?

まず、日系でダントツトップなのがソラマメですね。
ソラマメのブログだとどういう内容であっても
とりあえず画像貼って新着一覧にのるだけで
だいたい50~100ぐらいのアクセスは取れます。
これは有りがたい限りです。

ただ、見ている人の大多数は日本人であって
海外圏に発信しようという意図とは違ってきます。

また、ソラマメの場合は
商用利用すると有料会員になる必要がでてくるので
日本語ブログならともかくとして
英語ブログを作って海外に発信していくならば
コストを考えるとあえてソラマメにこだわる必要は無いと思います。

うちの場合は
英語ブログは「Blogger」で作ってます。

 *Blogger: 無料でブログを作成
  https://www.blogger.com/

 *SOS-Nebula
  http://sos-nebula.blogspot.com/

海外のSLユーザーも「Blogger」使ってる人は多いです。
グーグル先生が運営してます。

「Blogger」で英語ブログを作るのはわりと簡単です。
作るだけなら簡単です。
ただ、問題は「アクセス数」なんですな。
ソラマメと違って泣けてくるほどアクセスが落ちます。

その場合、アクセス対策として
まずは「SLファン」や「Slfeed.net」に登録すればいいと思います

 *http://www.sl-fun.com/

 *http://slfeed.net/

両サイト共に海外の人もけっこうチェックしてるようです。
また逆に、最近は海外のブログもここに登録を始めています。


うちの英語ブログは
始めた当初はアクセスが1日10未満ぐらいで
その半分が身内のアクセスで
こりゃ大丈夫かなーと思ってました(^_^;)

しかし、「SLファン」「Slfeed.net」に登録し、
こまめに毎日のように記事をアップしていると
次第にアクセスも増えてきて
今は一日40~90ぐらいになってきました。

運営しているのはスタッフが2名で
チーフ格のスタッフ嬢は英語がペラペラなんですね。
で、私としてはこのブログを基点に
海外圏にも大いに情報を発信していこうとプチ野望をいだいてたのですが
あえなく今月末の閉店ということになってしまいました。

まあ、日系のショップさんも
以前と比べて最近は物が売れずに苦労してると思いますが
英語ブログで自前の対海外の宣伝媒体を持って
積極的に宣伝していってはどうでしょうか?

SLにおいて日本のブランドが
どんどん有名になってくれれば嬉しいです(^^*)


  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 21:31SL考察

2010年11月17日

ブラウザからSLにIN!:βテスト開始







こんばんにゃ、エリです(^^*)

昨日から一部じゃこのブラウザビューアの件で大騒ぎで
ツイッター上でもけっこう話題になってます。

今日は「英語ブログ その2」を上梓する予定でしたが
こっちを優先させます。
時事ネタは鮮度が命ですw


かねてよりリンデンが予告してましたが
ブラウザからSLにINできるようになります。
そのベータ版のテストです。

ビューア名は「Skylight Viewer」。
テスト期間は11月8日から2週間。
βテストで行えるのはチャットとIMのみ。
テレポ・買い物などは不可。
使えるブラウザは

  IE、 Firefox、Chrome、Safari

とのこと。
(Operaは無理みたいです(ノ_<。))

特定のSIMのみにINできるようで
こちらのブログ主のSIMなどがそれにあたるようです↓

 *ハミーのSL乱れ髪:頭の名前が数字だけの、このアバタさんは誰でしょか?
  http://hamy.slmame.com/e1003230.html


で、肝心の「Skylight Viewer」。
どこから入るかというと

 *Meet, chat, and make new friends. | Second Life
  http://interest.secondlife.com/beta
  
このサイトに入ると
いきなり動画が60秒ほど流れ始めます
この間に回線のスピードテストなどをやってるようです。

それが終わると
以下のような表示がでます。



ここに「Explore Now」とでれば合格ということで
そこをクリックしてβテストに参加できます。

逆に「Join Now」とでると不合格ってことで
クリックしても通常のアカウント作成画面に吹っ飛ばされます。
ちなみに私は不合格でした (>_<)トホホ

ツイッター上の噂では
米国西海岸在住者でないと「Explore Now」はでないとのこと。
地元優遇策ですか?


首尾良く合格して
ブラウザ上の「Skylight Viewer」でINした人の動画↓
ブラウザはファイヤーフォックス使ってるようです。





けっこうなめらかに動いてますなあ。
画像の表示もそこそこ綺麗だし。

早いところ
βテストが終わって正式版になることを望みます。

これで少しはSLも活性化してくれるといいんだけどね



参考ブログ・サイト

 *New World Notes:
  Second Life Launches Beta Web Browser Access Test
  Using Gaikai Cloud-Based Streaming
  http://nwn.blogs.com/nwn/2010/11/second-life-launches-beta-web-browser-test-using-gaikai-streaming.html

 *セカンドライフがブラウザからβテスト開始
  セカンドライフ情報サイト URIKO in SecondLife
  http://uriko.in/?p=308

 *ブラウザからセカンドライフのβテスト動画が公開
  セカンドライフ情報サイト URIKO in SecondLife
  http://uriko.in/?p=323

 *オテンバSL生活(Restive horse SL Life):WEB ビューワーβテスト始まる!
  http://kyota.slmame.com/e1003731.html

 *Shop Happy Letters:Skylight Web Viewer(Beta test)
  http://shophappyletters.slmame.com/e994022.html

 *Shop Happy Letters:Skylight Viewer②
  http://shophappyletters.slmame.com/e1003540.html




  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 19:07SL考察

2010年11月16日

英語ブログの効用 その1







SLの人口の中で日本人の比率は1割未満で
やはり最大派閥は米国人なんですな。
あとドイツ人とかね。

まあ、欧米勢が優位なSLというわけですが
各店舗さんが商品を売ろうとすると
どうしても海外圏に目を向けざるを得ません。
ましてやこの不景気では当然の発想です。

以前から小さな日本人市場にとらわれずに
「海外圏で物を売るべし!」ってことは
日系の店舗さんの課題でもありました。

07年後半から08年あたりに
それに呼応するかのように
メインランドに日系のモールが幾つも誕生して
どのモールさんも
「日本人クリエイターの作品を世界に紹介したい」
というのが目標でした。

ただね、言葉の壁とかがあって
海外圏で認知されていくってのはなかなか難しいことです。
たしかに「高品質な物さえ作っていればいずれは認められる」
というのは正論ではあるけれども
やっぱりじっとしてるだけでは
この厳しい競争の中では自店ブランドを拡げていくのは困難でしょう。

で、何が言いたいかというと、
海外圏に対して自前の発信媒体を持ってはどうですか?ってことです
「英語ブログ」のお勧めです。


英語ブログといっても
英語が堪能でなくても大丈夫です。
私みたいな英語サッパリ派でも書けます。

というのは、SLの商品告知のブログって
とりあえずSS貼っておけば意味が通じるからです。
特にファッション系の商品はそうですね。

たとえば、うちの商品を
英語ブログ的に紹介すると、
以下↓



   ***  ***  ***











  **Mauloa hair** Ena 80L$

  SOS-Nebula : TSUKIJI, TSUKIJI (135, 55, 22)
  http://slurl.com/secondlife/TSUKIJI/135/55/22


   ***  ***  ***



こんな感じでいいわけです。

商品のSSを貼って、
あとは、

 商品名
 値段
 お店のSURL

これだけで事足ります。
多くを言わずとも画像が雄弁に語ってくれます。



      <続く>




  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 21:32SL考察

2010年11月14日

キャンプについて その2







前回の続きです。

 *キャンプについて その1
  http://sos.slmame.com/e1001806.html


ビューア2は1に比べると
インターフェイスなど多くの部分に変化がありましたが
ビジネス的に、あるいは経済構造的に
大きな影響があったのが実は検索機能の変更でした。

ビューア1の検索は前回にも書いたとおり
トラフィック(交通量)が多い土地が
検索で上位に表示される仕組みでした。
とても単純明快で、だからこそ多くの人が
トラフィックを上げることに努力したわけです。

ところがビューア2になると
検索表示の基準が大幅に変更になり、
トラフィックが多かろうが少なかろうが
あまり順位には反映しなくなりました。

このビューア2の「検索表示の基準」ですが
リンデンが極秘にしてるみたいで
何を基準にしてるのかはよく分かりません。
(単に私が知らないだけなのかもしれませんが)
トラフィックも多少は影響はしてるみたいだけど
多くの要素の中の一つに過ぎなくなったようです。

ま、「検索」に関しては来週か再来週にでも書くつもりです。

それで何が起こったかというと
当然ながらキャンプがさらに激減しました。

前回書いたキャンプの2つの集客効果、

 <1>土地のトラフィックを上げて検索の上位になる

 <2>近隣SIMから「誘引効果」で人を呼び寄せる

このうちの<1>が無意味になったからです。

よって、キャンプは
リンデンの禁令によって規制を受け、
さらにビューア2の登場によって実質的にとどめを刺されたわけですね。
ここ一年ほどでキャンプが激減したのも
こういう背景があるわけです。

もちろん今でも
キャンプには<2>の効果がありますが
<1>と<2>で比較するならばその集客効果には大きな差があります。
私のざっとしたカンで言うと5対1ぐらいの開きがあります。

それと、キャンプが退勢になったことで
各SIM・各店舗での主要な集客手段が
「フリー・セール・ラキボ」等に移行していきました。
これまた大きな構造転換でした。


というわけでキャンプの効果について解説してきました。
今でもキャンプをやってるとこはあるわけですが
運営者がどこまで上記のような内容を理解して
実施しているのか疑問に思うことが多いです。

以前に通用した手法であっても
今ではその集客効果は半減以下となっています。

まったく無意味とは言いませんが
やるんだったらキャンプの意味を理解した上で
それでも費用対効果や時間対効果に見合うのならば
実施していけばいいと思います。





  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 20:06SL考察

2010年11月13日

キャンプについて その1







今さらキャンプの話題でもないだろうという気もしますが
近頃、キャンプについて似たような質問を2回受けたので
また答えるの面倒だから文章にして載せておきます(^_^;)
これ見てね。

リンデンの禁令がでた今でも
キャンプを大々的に、あるいは細々とやってるとこはあります。
私から見て「キャンプの意味が分かってるのかな?」
と思えるような運営者さんもいます。

こないだ本店のある築地SIMの近隣でも
けっこう大々的にやってましたね(今は終了)。

キャンプに関しては
擁護論&反対論いろいろあるけど
良い悪いの話しは一切せずに
機能面・効果面に限って解説をしておきます。

書いてて長くなったので何回かにわけます。


まず、キャンプの意味について。

なんのためにキャンプをやるのか?
これは集客のためです。
では、キャンプをやることが何故集客につながるのか?

2つの意味があります(あったと言うべきか)。

 <1>土地のトラフィックを上げて検索の上位になる

 <2>近隣SIMから「誘引効果」で人を呼び寄せる

<1>に関して言うと、
人が集まるとその土地のトラフィック(交通量)が上がります。
トラフィックが上がるとビューアの検索において
トラフィック順に上位のほうに表示されます(されました=過去形)。
つまり、

   キャンプを行う
      ↓
   キャンパーが集まる
      ↓
   トラフィック(交通量)が上がる
      ↓
   ビューアの検索において上位に表示される
      ↓
   検索を経由して多くの人がその土地に来る

となるわけですね。

<2>に関して言うと、
RLでもそうですけど、
人は他の人が多く集まってる場所に行きたがる習性があります。

「お、なんか人が集まってるな。ちょっと行ってみっか♪」
みたいな感じで、なんとなくそっちの方向に飛んでいくわけです。
ま、たとえは悪いですが
闇夜の光に向けて集まってくる昆虫君みたいな
あるいは、ネオン街にフラフラと足を向ける心理のような
ああいう感じですな。
「誘引効果」ってわけです。

よって、キャンプには
<1>と<2>という効果がありました。
そのため07年から09年前半あたりにかけて
SIMや店舗の集客の主力装置としてSL各地で盛んに行われたわけです。

とりあえず費用さえあれば面倒くさい設定は不要で
時間対効果の面から見ても効率の良い仕掛けでした。

特に<1>のビューア検索絡みの集客効果は絶大でした。
日系の人はどっちかというと検索に頼ることが少ないので
実感があまりないかもしれませんが
海外圏の人は検索をバリバリ使って目的地を探すことが多いです。

で、09年の初頭あたりに
リンデンが土地への負荷を減少させるためにキャンプ禁止令をだしました。
単に禁令を出すだけじゃなくて
実際にキャンプを大々的に行っているところを狙い撃ちして
アカ停止をちらちかせてキャンプを撤収させました。
最初はメインランドから。
で、やがてはプライベートSIMにまで及びました。

この措置でキャンプはかなーり減ったわけですが
それにとどめを刺したのがビューア2の登場でした。


     <続く>





  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 20:37SL考察

2010年11月10日

SLとツイッター







ツイッターが爆発的に流行っていて
猫も杓子も私もやってますが
なんか一時の頃のSLみたいな盛り上がりぶりですなあ。

SL住民の中でもツイッターやってる人は多いわけですが
今日は「SLビジネスとツイッター」について書きます。

端的に言うと

  ツイッターがSLの商売に役立つのか?

ってことです。


私は半年ぐらい前にツイッターを始めまして
このブログの左サイドバーにも
←4つぐらいの最新の「つぶやき」が載っています。

始めた動機は
「なんか面白そうだなー」ってのと
「SOSのビジネスに役立てばいいなあ」ということです。

RLなんかでも
企業や店舗の宣伝や販促にツイッターが活躍しているとか
いろんな事例が紹介されてますが、
果たしてこれがSLで応用できるのか
ちょいと実験してみようと思って始めました。

始めた最初の頃は
新商品が出ると、

  面白グッズ○○販売開始!
  値段は○○L$で×××な痛快アイテムだよー♪

みたいな告知を行ってました。

あと、こういう商品をクリエイターさんが作成中だとか、
あるいは構想中だとか
そういう内容も流していました。

で、それが商品の販促に役立ったかというと
まあ、ほとんど意味が無かったんじゃないですかね(^_^;)

いろいろ内容を試行錯誤しつつ思ったのは
ツイッターの内容が第三者に注目されるのは、

  面白い内容

  有益な内容

このどっちかなんですね。

で、第三者から見て
このどちらでもない内容の場合は
見る気が起きないってことです。

私的な友人・知人のつぶやきは別です。
取るに足らない内容であっても
どうでもいいような日常的な内容であっても
友人・知人の場合はそれなりに興味が持てます。

でも、純然たる第三者の場合は
どうでもいいような内容などは見る気はおきません。
スルーされるだけです。

  面白いか? 有益であるか?

このどっちかの情報を
ある程度の頻度でボチボチと流さないと
誰も注目しなくなります。

面白いか?ってのは
話術的に面白かったり、
ネタ自体が面白かったり、心の琴線に触れたり、とかね。

有益であるか?ってのは
情報自体に価値があるかってことです。
これは受け取る側の興味や価値観にもよりますが。

この意味において
たとえば新商品の販売情報などを流して
それが販促的に意味があるのは
熱心な固定客がついてる一部ブランド店のみです。
こういうお店は販売情報流すのも意味があると思います。

普通のお店だと
新商品の情報なんてSLではありふれてるので
ほとんど注目されないですね。

面白いか?有益であるか?
これを軸にしないといけないなあと思いまして、
私の場合はSLリリースを運営しているので
その中でチェックした面白or有益なSL関連のブログ情報を
ツイッター上で流すのが今では日課になってます。
あと、SLの障害情報とかもね。

そうすることによって
「お、なんか面白い情報流してる人だなー」ってことで
それなりに私のつぶやきを見てもらえるようになるわけですね。


結局、私の場合は
ツイッターをやることが
SOSの売上に直接プラスにはならなかったです。

ただ、思わぬ効果がありまして、
それは人脈が拡がったことです。

これはSNSのナビスルなんかもそうですが
SLの中で全然会ったことがない人でも
ツイッター上でお知り合いになって
ある人からはスクリプトの技術的なことを教えてもらったり、
ある人からはハロウィンのギフト商品を提供してもらったりしました。
ツイッターで人脈が拡がりました。


ま、こんなわけで
SLビジネスにツイッターを生かしていこうとする場合、
第三者が注目するような内容や情報を
毎回じゃなくてもいいですが一定の頻度で流すこと。
面白いか?有益であるか?

で、直接利益に結びつかなくても
人脈を広げていく意味では
ツイッターってけっこう有効だと思います。


 *私のツイッターアカウントはこちら
  http://twitter.com/EriCarfagno




  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 20:48SL考察

2010年05月04日

2003年のSL動画と歴史巡りツアー

こんばんにゃ、エリです^^

リンデンのブログ、
Second Life: New World Notes」を見てると
興味深い動画が載っていました。

2003年頃のSLのPR用動画です。







写ってるアパターが人間というより人形みたいで (^_^;)
これ見てるとSLも進化したなあと思いますねー
今のスキンとは雲泥の差があります。

ただ、この動画の全編に流れているムードは
「草創期の意気込み」
「希望に満ちた新時代の仮想社会」って感じで
なんとなくウキウキしてきます。


あと、SL関連のブログを検索してると
面白い記事がありました。

 *anemoの日常: 2002年リンデンの旅へ
  http://shopanemo.blogspot.com/2010/05/2002.html

これを見てると07年頃を思い出しました。

当時、私は
SLにおいて観光業って意外に有望なんじゃないかと思って
懇意のSL内企業に働きかけて
「SL内ガイドツアー」とか「観光バスツアー」を計画してました。

その企画の中に「SL歴史巡りツアー」というのがあって
SLの史的地所を集団で観光しつつ
私がガイドとして歴史の解説をしようと思ってました。

まず、SLが2002年にベータ版として始まり
その最初の住人が現れた翌日、
リンデン創業者のフィリップ氏がINしてみると
「空に届くほどの巨大な豆の木が出現していた」
「隣には立派な家が建ち、煙突から煙が出ていた」
という有名なエピソードからツアーをスタートさせます。

んで、2003年4月に起きた、
ジェシーというSIMでの大規模な戦争騒ぎや
2003年後半の「アメリカーナ茶会事件」。
ここらへんを実際の場所を巡りつつ
歴史をガイドする計画でした。

ちなみに「アメリカーナ茶会事件」とは
RL歴史の「ボストン茶会事件」に引っかけた出来事で
その当時まではSLで物を作成すると
リンデンに一定の作成料金(製作税)を取られてました。

で、これに対して大規模抗議デモが
アメリカーナという場所で起きて
リンデンが製作税徴収をやめた経緯があります。

その時の抗議側のスローガンが「代表無くば課税無し」で
この仮想世界の運営に関与させないくせに
税金のみを徴収するのは間違ってるという論法です。

リンデンはその後は
SIMサーバーのレンタル料金を主な収入源に転換し、
これが今のSLの基本構造になっていくわけですね。

なんていう歴史話をかたむけつつ
集団でわいわいと観光する計画だったのですが
肝心のそのSL内企業が乗る気じゃなくて
結局、この企画はボツになってしまいました。


03年のSL動画や歴史巡りのブログ記事を見つつ、
今日はそんなことを思い出してました (^^*)



    +++  +++  +++



 SOS-Nebula築地本店では
 毎週40%オフのセールを行っております。
 対象はファッション系商品が2つ、
 面白系・機能系商品などが1~2つです。
 
 本店の中央にセール用商品を設置してあります。

 どしどしお越しくださいませ (^^*)
 
 SOS-Nebula : TSUKIJI, TSUKIJI (135, 55, 22)
 http://slurl.com/secondlife/TSUKIJI/135/55/22



  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 21:37SL考察

2010年04月01日

マグスルの事業縮小について







こんばんにゃ、エリです。

いやあ、驚きました。
昨日のマグスルの発表です。

 *セカンドライフ事業縮小のお知らせ - マグスル Second Life MagSL
  http://magsl.net/archives/2010/03/31083221.php

今のマグスル系SIMの状況からして
どこかで思い切った手は打ってくるとは思ってましたが
まさかこういう事態に至るとは。

その骨子は3つで、

 1,4月いっぱいで
   目黒・田町・有楽町・巣鴨・トキオSIMを閉鎖
 
 2,その他のSIMは、
   区画稼働率が60%を下回った時点で閉鎖決定

 3,Mirai・Halca・新宿SIMは当面存続

私はこのブログにて
マグスルに対してはあれやこれやと批評してきましたが
もともとSLに入った頃は
上野SIMで着替えして、馬場SIMのサウナで友達作って、
という感じで初心者時代を過ごしてきたわけで
この発表はすごく衝撃的だったし、すごく寂しい思いです。

昨日から今日にかけて多くのSL関連ブログで
この件を取り上げています。

 *マグスルの縮小について思うこと>山崎健介の、バーチャルワールド魂<
  http://www.yamasaki.to/blog/vw/entry327

 *PaisleyPark Region Official Blog: 苦渋の決断。
  http://paisleyparkregion.blogspot.com/2010/03/blog-post_31.html

 *Causeiloveyou (MagSLに敬意を。3Dは第2幕があがるのだと思う。 #SLJP)
  http://causeiloveyou.tumblr.com/post/485669842/magsl-3d-2-sljp

 *マグスルがセカンドライフ事業縮小! | fusigineko blog / dejavu-i
  http://dejavu-i.com/blog/1871

その多くがマグスルの今までの果たしてきた功績に
敬意を表するという内容で
「今までありがとう」「マグスルに感謝」という点で
私の気持ちも全く同じです。

ただ、一点だけ
あくまで推測ですが付け足しておきたいことがあります。

今回の発表の内容は
今や不採算に陥って長期的展望のない、
個人向け土地レンタル事業からの段階的撤収が骨格であり、
それはマグスル東京というSIM群の大半が
長期的には消えていくことを意味しています。

しかし、
「Mirai・Halca・新宿SIMは当面存続」
ここの部分をどう見るか?

「Halca」というSIMは
従来のノーコンセプトだったマグスル系SIMに対して
カッチリしたコンセプトを作って建築した洋風SIMです。

SLの人口の中で
初心者の比率が減り、ベテラン層が増える中で
単純に碁盤の目状に区切ったノーコンセプトなマグスルのSIMは
敬遠されやすくなりました。
その反省に立って作ったのが「Halca」です。

で、新宿は
その「Halca」に続けとばかりに先日に大改装を行って
ここもコンセプト街区のSIMに変貌しています。

あと、「Mirai」はビギナー用SIMで
初心者向けのチュートリアル施設やサンドボックス、
フリーアイテムがもらえるクエスト、遊園地などがあります。

この3つのSIMは「当面」という微妙な言い回しですが
他SIMと違って存続させるわけです。

あと、ネコさんの発表の中であるように
マグスルの公式サイトは
従来のものから「http://sl.magsl.net 」へと完全移行させ、
こっちの運営は継続させるとのこと。

この新しい公式サイトは
まあ、見てもらえれば分かりますが
ファッション情報を主体としたブログ形式になっています。
一日に10回更新ぐらいは当たり前で
そのスピードには驚くばかりです。

07年当時、ネコさんは
RL法人相手のビジネスや不動産業全盛の風潮の中で
「いずれアイテム売買が大きな市場になります」と言ってました。

この予測はぴったり当たったわけですが
マグスルではこの新公式サイトを今年に入ってから立ち上げて
ファッションを主体とした情報を流し続けています。
で、このサイトも存続するわけです

Mirai・Halca・新宿SIMは当面存続。
新公式サイトの運営も継続。

これを見てるとマグスルは
長期的展望のない土地レンタル事業からは撤退するけど
未来につながるポイントはキッチリ保持してるのが分かります。

「事業縮小」「ゆるやかな撤収」と言いつつ、
マグスルはSLでの勝負を
まだまだ100%捨てたわけじゃないと思えます。

あくまでも推測ですが
将来につながる芽は確保しつつの
事業縮小ではないかと思うのです。


  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:20SL考察

2010年01月03日

新年にあたって:SL雑感







新年3日目ということで
「2010年:SL大予測」とか書こうと思いましたが
まあちょっと能力に余ることなので
思ったこと考えたことをつらつらと書いてみます。

「アイテム販売市場」についてです。

07年にSLが急成長している頃、
RL企業が嵐のように進出してきて
一年後にSLが斜陽となったとたんに
まさに「大潰走」ってな感じで撤収していきました。

あの当時のRL企業の皆さんは
SLを宣伝の場として活用しようとしていました。
すなわち、SL内で儲けようというのではなく
SLという場を広告の手段として使って
RLで利益を上げようということです。

ま、いろんな企業が来ましたね。
誘い役の電通を筆頭にして
日産とかドコモとかIBMとか
なんかよく分からない地方自治体とか
自分たちも意味が分かってない中小企業とか
いろいろな法人がいっぱい来ましたね。

彼らは結局、

  「SLで宣伝して」
      ↓
  「RLで利益をあげる」

この発想オンリーで
SIM作ったり金を投資したりしたわけですが、
当時、私はひじょーーに不思議だったわけです。
「なんでそんなややこしいことするのか?」と。

  「SLで宣伝して」
      ↓
  「RLで利益をあげる」

これ、言うは易く行うは難しで
具体的にビジネスモデルを構築できた企業は無かったわけです。
ま、SLの成長が止まったってのも誤算だったのかもしれませんが
ビジネスモデルとして失敗だったと思います。

あの頃、企業がSIM作って巨大な建築物作って
自分とこの商品をアイテムとして展示したり、
日産みたいに車の自販機作ったりしましたが
結果論から言うと、どれもこれも広告としては
あんま意味をなさなかったわけです。

SLで日産の自販機で車買った人が
RLで日産の本物の車を買ったかというと
まあ、ほとんど皆無に近かったんじゃないんですかね。

私がそのころから思ってたのは、

  「SLで宣伝して」
      ↓
  「RLで利益をあげる」

じゃなくて

  「SL内の市場で利益をあげる」

これが王道じゃないかなと。
一見、遠回りのように見えて
これが一番投資に見合う効果を得る道じゃないかなと。

んで、2010年となりました。
べつに統計データがあるわけじゃありませんが
SLで最大の市場は何かといえばアイテムの販売市場です。

不動産でもなく
ましてやRL企業の進出支援業でもなく
アイテムの販売が最大の市場です。

SLにはRLと違って株式会社制度もないから
いろんなアイテムの販売店が
どのくらいの売上を上げてるか、利益を上げてるか、
一般には知られてないわけです。

店舗側にも
そんなことをわざわざ公開する義務もなく
データを胸に秘めたままです。

ただ、ハッキリ言うなら
日系社会のみならずSL全般で言うならば
最上級クラスの店舗たちは
だいたい年にウン百万からウン千万程度の売上は上げています。
これ、単位はL$じゃなくて円です。

で、SLはRLと比較すると
人件費は安く、土地代も安く
建物なんてテクスチャ代だけで建てられるし、
さらに在庫を持つ必要がなく、税務署がないので
売上の大半がイコール利益となります。

まあ、こういうことはオフレコ情報だから
あんまり書くと怒られるし、
ブランド店クラスの同業者からひんしゅく買いそうなので (^^;
かなりボカして書いてますが
これが今のアイテム販売市場の実態です。

RL大企業の金銭単位からすると
まだまだ小さい額でしょうが
中小企業レベルだとそれなりの数字だと思います。

だから、

  「SLで宣伝して」
      ↓
  「RLで利益をあげる」

じゃなくて

  「SL内の市場で利益をあげる」

こっちのほうが
結果的にはよっぽど利益があがるわけです。
軍配はもうあがってるわけです。

SLには多くの店舗さんやクリエイターさんがいますが
面白いから楽しいからSLをやると同時に
やっぱ一定のリターンが見込めた方がやる気が湧くというものです。

SLって
「お遊びの世界」「ごっこの世界」などと言われますが
それだけじゃないんだよと。
万人が認るレベルの商品を作り
それを巧みに展開することに成功すれば
「ごっこ」や「お遊び」どころじゃない相応のリターンがあるのだよと。

停滞だの寂れてるだのと言われつつ、
なんの、SL内の市場はそのぐらいの巨大なものに
すでに成長しているわけです。
ただ、その情報を知らない人が多いだけです。


  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:44SL考察

2009年12月31日

2009年:SL回顧







定番といえば定番の企画ですが
2009年のSLを振り返って
主な出来事とその感想とかを書いておきます。

題して「2009年:SL回顧」!

月単位でSLの出来事を振り返ってみますが
事前にいろいろ調べてて思ったんですが
09年前半はトピックは少ないです。

前年08年は例の環境SIM騒動があって
リンデンも猛反発をくらったせいか
前半はおとなしいですね。

では、いってみましょう!


<1月>

◆リンデンラボ、セカンドライフアイテム売買の
 「Xstreet SL」と「OnRez」をM&A
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090121_xstreer_onrez_manda.html

 これについてはいろいろ言われてるけど
 ポイントは1つ。

 つまり、

   SLにおける最大の市場はアイテムの売買

 ってこと。
 不動産でもRL企業の参入支援でもなく
 服やらスキンやら髪やら乗り物やらのアイテムの売買。

 だからリンデンもここを押さえにかかったんでしょう。


<2月>

◆マグスル東海 及び AGC 居住区サービス終了のお知らせ
 http://magsl.net/archives/2009/02/16190719.php

 前年9月のマグスル東京2系に続いての閉鎖。
 SLの停滞とSIM運営の厳しさを印象づけた。


<3月>

◆セカンドライフ、とうとうアダルトコンテンツも規制へ
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090316_linden.html

 ここらへんを見てると
 私がSLに入った07年春頃とは様変わりだね。

 あのころは
 ギャンブルは規制されてなかったし、
 金融業は全く自由に商売してたし、
 エロ系も花盛りだった。
 
 メインランドなんて玉石混淆だった。
 妙な一坪地主のエロ看板が多かったしね(笑)


<4月>

◆米大手銃器メーカー、セカンドライフを運営するリンデンラボを告訴
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090421_taser.html

 この一件は告訴取り下げで決着↓

◆銃器メーカーのTaser、リンデンラボへの告訴を取り下げ
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090507_taser.html


<5月>

◆セカンドライフの仮想アイテム販売好調 今年に入ってから販売数50%増
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090518_xstreetsl.html

 うーん、これはそれなりに実感あったかも。

 うちの売上でいうと
 3月前後が落ち込んだけど5月あたりは確かに復調した。
 
 ただ、また夏に落ち込んだけどね (ノ_・。)

◆Japan Resort引き受けのお知らせ
 http://release.slmame.com/e634174.html

 あのジャパンリゾートのSIM群が譲渡。


<6月>

◆セカンドライフのアダルト専門エリア「Zindra」正式オープン
 http://www.secondtimes.net/metaverse/spot/20090616_zindra.html

 最近、とんとエロ系SIM群とは縁が無いので
 ここらへんの動向はよく知らない

 昔、タイニーで海外系のヌードビーチに行って
 BANされた苦い思い出があります(^^;


<7月>

◆年に一度の夏祭り! セカンドライフ日本人ユーザーによるイベント
 「SL24 ザ・夏祭り2009」開催
  http://www.secondtimes.net/metaverse/event/sl24_2009.html

 2010年もたのむぜー!


<8月>

◆リンデンラボ、セカンドライフの好調な利用時間と経済活動をアピール
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090826_linden_lab.html

 このニュースはけっこう反響が大きかったかも。
 「セカンドライフはまだ死なず」というイメージを与えた。

◆リンデンラボ、セカンドライフ内のコンテンツについての今後の基準を発表
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090814_guidelines.html
◆リンデンラボ、セカンドライフ内の”専門家”に仕事を依頼
 http://www.secondtimes.net/news/world/20090818_livework.html

 ここらへんの措置は矢継ぎ早。

◆リンデン、メインランドにて
 キャンプ及びBOTの規制を強化。

 このあおりで
 メインランドの日系モールの幾つかが
 閉店や移転にまで追い込まれた。

 うちの売上にもそうとう影響がありました。

◆セカンドライフSNS「NaviSL」、登録者数2万5000人を突破
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20090819_navisl.html

 いまやソラマメと並んで
 SL日系住民の大事な情報ツール。

◆ソラマメ、ブログの商用有料化を告知

 まあ、これは日系社会に限定して言うならば
 今年最大のトピックだろうね。

  *ソラマメ スタッフブログ:サービス変更の重要なお知らせ
   http://staff.slmame.com/e710180.html   
  *ソラマメ スタッフブログ:ソラマメブログ、商用と非商用の区別
   http://staff.slmame.com/e710205.html

 これに対する私の意見はこちら↓
 
  *SOS-Nebula:ソラマメ:商用利用有料化の件
   http://sos.slmame.com/e711068.html


<9月>

◆ソラマメに代わるSL関連ブログ・ポータルサイトの開設が相次ぐ。

 特に著名なものは2つ

  *SL-FUN
   http://www.sl-fun.com/
  *Slfeed.net
   http://slfeed.net/

 このうち「SL-FUN」はこのブログも登録しているけど
 ここからのアクセスは日を追って尻上がりに上昇している

 やっぱソラマメ系・非ソラマメ系両方の新着記事を
 ざっと見れるのは便利だしね。
 

<10月>

◆ソラマメにて商用ブログ有料化開始

 商用有料化の開始。
 
 運営側が8月の発表後に
 ユーザーの反発を考慮して廉価のライトプランを打ち出したのが
 結果的にダメージをやわらげたと思う。
 月840円のブロンズプランのみだったら
 有力ブログのソラマメ大脱出が起きただろうなあ。

 また代替措置として
 ソラマメはショップ用の掲示板を立ち上げたけど、

  *New Items and Shops
   http://newitems.slmame.com/

 思ったほど盛況になってない理由は、
 告知不足という側面もあるけど
 やっぱ誰しもが「一国一城の主」というわけじゃないけど
 自前のブログが持っていたいから。
 
 自分でカスタマイズして自分で運営できるブログがほしいわけで
 他人様の掲示板にちょこちょこ書き込むだけじゃあ
 物足りないんだよね。

◆仮想世界で株式投資:BNTが破産、レンタル住民はホームレスに
 http://ameblo.jp/shivha/entry-10368359879.html
◆SL-Shopping.net-Mall:海外大規模不動産SIM群消失・破綻
 http://slshoppingnet.slmame.com/e758088.html

 海外で大規模SIM群が閉鎖となり大騒動に。

 日本人とはあんま縁が無いSIM群だったから
 日系社会ではたいして騒ぎにもならなかったけど
 なんといっても規模が53個のSIM!

 08年末~09年初消失のJPLだって14個だったから
 いかにその規模が大きいかは分かると思う。

 んで、このSIM群の運営元が
 SL内で株式を上場していたものだから
 さらにさらにの大騒ぎに。
 
 不動産的には
 やっぱプライベートSIMはこういうとこが怖いなーと思うし、
 株式的には、SL内の金融システム・経済システムって
 中途半端に規制があって中途半端に野放しだね。

 金融システムの不備に関しては
 今はSLが停滞しているからあんまガタガタ言われないけど
 これが07年の急成長時だったら
 RLへの波及効果も大きくて
 かなりの大問題になっていると思う。

◆天使になりたくて: サポートチケットが日本語に対応しました
 http://sakuranoelfayray.blogspot.com/2009/10/blog-post_08.html

 リンデン、ようやくチケットが日本語対応に。


<11月>

◆Irezumi-ya Weblog SLMiMi:XstreetSLでのフリービーの取り扱い
 http://slmimi.blogspot.com/2009/11/xstreetsl.html
◆ネオクーロンで妄人になりたくて、いきなりセカンドライフ Xstreetの話
 http://seventhlife.blog110.fc2.com/blog-entry-126.html
◆おカタイのが御好き?:零細ですが何か?
 http://sexyblondegirls0912.slmame.com/e782924.html

 リンデンがXstreetでの手数料改訂を発表。
 例によって大騒ぎに。
 例によって出品者に何の連絡もなし。

◆サイバー特区の仮想空間プロジェクト、参加クリエイターなどを募集中
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20091110_cyber.html

 サイバー特区構想って
 わりと大きな問題だなあと思いつつも
 私にとってはいまいち現実感がわかないのは
 07年当時のRL企業の参入ラッシュと大潰走を見てきたせいだろうね。

 官のやることやRL法人のやることは
 小回りがきかないし、SLの実情から遊離しているとの
 意識が染みついちゃってるせいだろうなあ。

◆仮想世界で株式投資:メインランド地価、過去最低
 http://ameblo.jp/shivha/entry-10376643955.html

 土地が多すぎるのか?
 それとも人口が少なすぎるのか?
 
 不動産、冬の時代だね。


<12月>

◆[S2] sTwo:スカルプを簡単に作る!
 http://stwo.slmame.com/e786920.html
◆[S2] sTwo: [S2] Prim Oven (in Japanese)
 http://stwoacker.blogspot.com/2009/12/s2-prim-oven-in-japanese.html
◆-ただいま魔女の修業中! 2:プリムオーブンの試用と可能性を探る(マジ?w)
 http://blog.goo.ne.jp/bell-short/e/bdcaab9238e6e15171e359a5a518db1b

 個人作成の商品が
 SLの経済を大きく揺り動かす一つの例になると思う。

 これは画期的・革新的。
 それ以外の誉め言葉を思い浮かべないぐらい凄いこと。
 
◆みのりの絵日記:Lindenさんが土地と家を提供
 http://minori.slmame.com/e798276.html

 リンデンがプレアカ保持者に
 土地と家を抽選で無償提供することを発表。

 抽選ってのも凄いけど
 いずれは全プレアカに提供する構想とのこと。
 

とまあ、駆け足で2009年を振り返ってきましたが
(我ながらテレビ的口上だな(^^;)
08年と比較すると
おとなしいなあというのが私の感想です。

平和で良いことだと解釈すべきか、
それともダイナミズムを失ったSL停滞の象徴なのか?

などと言いつつ、
2010年の予測に関してはまた年初にでも書きます。

それと今夜にでも
「SOS-Nebula版:2009年回顧録」を書いて
今年のこのブログの締めとさせていただきます (^^)v

  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 12:08SL考察

2009年08月18日

ソラマメ:商用利用有料化の件







昨夜の記事でもこの件は速報的にサクッと触れましたが
事が事だけにじっくり掘り下げて書いてみたいと思います。

まず、まだ聞いてない人のために
昨夜にソラマメの運営元であるメターバーズから
以下のような告知がありました。

  *サービス変更についての大変重要なお知らせ
   http://staff.slmame.com/e710180.html
   
  *ソラマメブログ、商用と非商用の区別
   http://staff.slmame.com/e710205.html

9月中旬よりソラマメのブログの商用利用は
有料に移行するとのこと。
月額840円なり。

で、この衝撃的な発表の後に
このソラマメの各ブログやナビスルの日記なんかでも
喧々囂々の議論なり意見表明なりが起きてるわけですが、
今日はこの件に関して書いておきます。

んで、整理したいので
内容を3つの観点に分けます。

  1,SOS-Nebulaとしてはこれをどう見るか?(私的観点)
  2,メタバーズとしてこの判断は妥当か?(相手側の観点)
  3,一人のSL日系ユーザーとしての感想(全体的観点)

この3本の柱に分けて書きます。


<SOS-Nebulaとしてはこれをどう見るか?>

ま、正直、
月840円(約2300LS)も取られるってのは
今まで無料だっただけに痛い出費ではあります。
これは他店舗さんも同様でしょう。

ただ、メタバーズがもう決めちゃった以上は
今さらどうもこうもないので
SOS-Nebulaとしてのこれに対する判断基準は単純明快です。

 ◇月840円分のメリットがあるならソラマメに残り、

 ◇メリットが無ければ移転する

それだけのことです。

メタバーズがビジネスの観点から
利害得失でこの新方針を打ち出したのなら
うちもビジネスの観点で
「投資に見合う効果があるか?」という基準で考えるまで。
有れば残って金を払うし、無ければさっさと引き払います。

現状を見る限りは
月840円払って残るメリットは有ると思ってます。
広告宣伝効果ですね。

ただ、この新方針に伴って
ソラマメからユーザーの大量流失が起きて
広告効果が月840円分も望めないとなれば
うちは他に移転します。

ここらへん、ビジネスライクに
単純明快に考えています。


<メタバーズとしてこの判断は妥当か?>

私はメタバーズの財務状況は知らないけど
マグスルも含めて他の同種のRL企業が
軒並み苦しい経営状況にあることから
おそらくメタバーズも同様なのでしょう。

あの第一人者たるマグスルにしても
7月からは公式サイトの更新頻度が激減しており
よっぽど苦しい状況なんだろうなと思ってます。

この手の企業は
もともと売上の柱はRL法人のSL進出支援業だったわけですが
今やSLに進出しようというRL企業はほとんどありません。
よって、あんまり採算の取れない個人宛の土地賃貸が
収益の柱となっています。

メタバーズもSIMをあれこれ運営してますが
高円寺・下北沢以外はいまいちパッとしませんね。
これはかつての看板SIMである銀座を見れば分かります。
あっちこっちに売地があります。

また直営のメタモールなんかも
月10L$という破格のレンタル料金なのに
けっこう空きスペースが目立ちます。

ただ、メタバーズの強みは
このソラマメというブログを運営していることで
ここが他の同種企業と違うとこですね。
情報の要を握ってるわけです。

で、今回の新方針ですが、
下手するとこのメタバーズの強みであるソラマメを
大いに弱体化させる可能性があります。

ま、ハッキリ言えば料金高すぎですな。
月840円の計算根拠は分かりませんが
どんな有料ブログであっても月200~300円が普通で
840円は取りすぎです。

RL企業の公式サイトやブログを念頭に
あの金額を算出したのかもしれませんが、
たとえばSLの店舗さんなどで
大いに儲かってるのはごく一部のブランド店だけで
大半の店がわずかな売上だったり赤字だったりで
月840円は絶対にワリに合わないですね。

この結果、
多くの店舗ブログが移転することが予想されます。
「商用利用:月840円」はハードルが高すぎです。
現実的じゃないです。
さじ加減をしくじったと思います。

この新方針が実際に適用されると
どのぐらいの流失が起きるのかは想像もつきませんが、
メタバーズの強みたるソラマメを弱体化させるのは
自らの命取りになるのでは?と思います。
金の卵を生むニワトリを殺しちゃうようなものです。


<一人のSL日系ユーザーとしての感想>

今回の新方針は
一人のSL日系ユーザーとしては残念の一言に尽きます。

かと言って
メタバーズはメタバーズで苦しい経営状況には違いなく
身銭切ってでも運営しろと言うのは酷な話しです。

んじゃ、どうすりゃいいんだってことになりますが、
単純明快に言えば
メタバーズが

  ◇商用無料を続行、または100~200円程度の低価格化

  ◇収益的に問題無し

この2つを両立できればいいわけです。
そうすりゃ何の問題もないわけです。
両立できないから「月840円!」って言ってるわけでしょ。

私が思うに、
メタバーズも含めてSL進出支援を主業務としたRL企業は
収益の方向性を転換すべきですね。

つまり、

  ◇RL法人のSL進出支援

  ◇土地賃貸

この2つに立脚した収益構造を転換すればいい。

今、SLで一番大きな市場は何でしょうか?
かつては「RL法人のSL進出支援」とか
「土地の売買・賃貸」が一番大きなマーケットでした。

06~07年あたりは
人口は激増し、それに比して土地の供給は少なかったことから
土地ビジネスは大いに儲かりました。
SLから億万長者もでましたね。

でも、今は土地は供給過多であり
それほど大きな儲けにもなりません。

じゃ、何が一番大きなマーケットなのか?
これは「物販」です。
つまりアイテムの売買です。
これが一番巨大な市場なんですね。

個々のアイテムの値段は
RLの金銭価値に比べると微弱ですが
これが集合すれば大きな市場になります。
ってか、すでになってます。
この市場の中に身を置いてる一人として
これは日々実感しています。

かつて07年あたりにマグスルのネコさんが
「いずれアイテム売買は一番巨大な市場になるでしょう」
と言ってましたが、これは卓見でした。

で、話しは戻りますが、
メタバーズもソラマメという情報の要を握ってるのなら
これを生かして物販に間接的な形で参画すればいいわけです。
ここから収益を上げる仕組みに転換すればいい。

まあ、その発想として
「メタコマース」なんてのを作ったんでしょうが
あれは「マメタ」という妙な中間疑似通貨を作ったために
煩雑なイメージがあってうまくいってるようには思えません。
なんで直でL$でアイテム買えるようにしないんだろうね?

今後、このメタバーズの新方針によって
多くの店舗ブログが他へ移転していくと思いますが、
意外にそれを「奇貨」として
今まで独占的だったSL関連のブログを
奪っちゃおうという他の運営元が現れるかもしれません。

そのぐらい、
この「情報の要」たるソラマメの潜在的な価値は大きいです。
メタバーズも
いつまでも独占企業を続けられると思うべきじゃないでしょう。


  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 14:48SL考察

2009年01月17日

JPL異変の件:総括








JPL(じゃぱらんど)の15のSIM群が
JPL千葉とJPL静岡を最後に全て消滅しました。

1月12日に両SIMがオフラインに突入、
14日に確認したときには
マップ上からすでに消えていました。

去年12月18日にJPL大阪と奈良がオフラインになって以来、
一ヶ月を経て全SIMが消滅したわけですが
今日は総括的な意味で
この間に思ったこと・感じたことを2つ書きます。

このブログでJPLについてまとまったことを書くのは
これが最後になるでしょう。


<SL内ジャーナリズムについて>

SLのことを伝えるニュースサイトは幾つかある。

この中で、一番かっちりしたニュースを流してるのは
セカンドタイムズじゃないかな。

 *セカンドタイムズ
  http://www.secondtimes.net/vw/secondlife/

おそらく日系ユーザーが
最もよく見ているSLニュースサイトだと思う。

で、このセカンドタイムズが
あのJPL異変について触れた記事↓

 *NaviSL、じゃぱらんど住民の方を対象に土地を無料貸し出し
  http://www.secondtimes.net/info/20081224_jpl.html

唯一これのみ。

内容も半分はナビスルによる救済策で占められており、
タイトルもそれに準じている。
で、その後の続報は全く無し。

あのJPLが消滅した一件ってのは
その程度の小事件なのかね?

たとえばJPLが完全消失した、
1月12~13日前後の記事をあげておくと

 「東京大学公共政策大学院
  『セカンドライフまちづくりコンペ』講評会を開催」

 「イタリア人映画監督、
  セカンドライフと現実世界の双方で映画を製作」

 「セカンドライフ内に明治時代の『桐生新町』再現 町民募集中」

 「セカンドライフ内のレースグランプリ
  『SL日本グランプリ』最終戦開催!」

とまあこんな感じで、
じゃぱらんどの「じゃ」の字も出てこない。

そりゃ「街づくりコンペ」や「イタリア人監督」も
「明治の町」だの「レースグランプリ」だってニュースには違いない。

でもね、物事には軽重ってものがあるでしょ。
自分がその渦中に巻き込まれたから言うわけじゃないけど
あれはSL日系社会始まって以来の一大不祥事だと思うよ。
前代未聞の15のSIM放棄、住民放棄。
これを伝えなくて何のニュースサイトかい?

どこぞのSIMで歴史イベント開催とか、
なんたら自治体がSLに進出だの
そんな記事はやたらと張り切って載せるわりには
JPLに関してはあの一記事のみで済ませて終わり。
「SLニュースサイト」の看板が泣くってもんでしょ。

まあ、セカンドタイムズも
ナビスルというSIM運営会社が関連してるから
あんまり他SIMのことをガタガタ言うのは
避けたいというのがあるのかもしれないけどね。

今回のJPLの件では
セカンドタイムズのような大手サイトが
報じたがらないか、報じる感覚がない事件を
個人ブログが補完するという感じでした。

SL内ジャーナリズムの貧困さを感じた次第です。


<JPLの責任について>

今回の件に関して
多くのブログや多くの人が
JPLの倫理観の無さ・欠落ぶりを批判している。

住民に告知もせずに平然とSIMを解約し、
今に至るまで連絡は一切無い。
当然、謝罪や釈明も無い。

だから彼らのモラルの欠落ぶりは
批判されてしかるべきだと思うけど
私がそれ以上に彼らに欠けていたと思うのが「能力」です。

能力?
SIMの管理能力?

いや、そういう日常的な管理能力のことではない。
もっと高次な能力、
すなわちSIMの「経営能力」。

JPLと同時期に設立したSIM群で
今に至るまでしっかりとSIMを運営しているところは多い。

うちの店があるSIM関連でいうと、

 ◇築地のSIM群

 ◇心斎橋のSIM群

 ◇元町のSIM群

この3つは
ほぼJPLと同時期かちょっと後あたりの設立。

それぞれJPLと同様に
開設から一年以上の月日がたってるわけだが
JPLは過疎化が極度に進行し、
最後は夜逃げ同然にSIM放棄を行ったのに対し、
この3SIM群は立派に運営されている。
特に心斎橋のSIM群は
今が最盛期というぐらいに人でにぎわっている。

この差は何か?
この違いは何か?
もろに経営能力の差ですよ。

一年以上の月日の間にSLの環境は変化し、
各SIM群は厳しい事態に何度も遭遇した。

前途洋々だったはずのSLの成長が急に鈍化し、
日系人口は停滞した。
さらに先日の「環境SIMショック」。

で、結局、
JPLはこの荒波を越えられずに沈没し、
3SIM群は立派に乗り越えた。

あの大マグスルにしてもそうで、
先日にマグスル2系の切り捨てという荒療治を行ったばかり。

もちろん、退去となった2系の住民はたまったもんじゃないが、
JPLのように全SIM投げ捨てるよりはマシ。
少なくとも現状打開の能力と意志を持っている。

JPLにはそれが無かった。
全ての措置が構想倒れや後手後手にまわり、
ついには今日の事態を招いた。

たとえばJPLだって
過疎化が進行して経営が悪化したのなら
マグスルのようにSIM群を縮小するという手もあったはず。

あるいは他のSIM群と接続して
共に助け合うという選択肢もあったはず。
そうやって活路を開いたSIM群も多い。

でも、JPLにはそれができなかった。
何故か?
それは彼らが「47のSIMで日本列島を構築する」という理念に
自縄自縛されていたから。

中部以西を切り捨てて関東の5SIMだけにしますよとか、
他のSIM群とくっついて列島の形は諦めましょうとか
そういう選択が最後までできなかった。

確かに「日本列島の形」は重要な理念だし目標だったろうし、
それを断念するのはつらいでしょう。
でも、にっちもさっちもいかなくなって
SIMと住民を投げ捨てるよりはよっぽどマシ。

そういう荒療治を
どこかの段階で彼らは決断すべきだった。
でも、できなかった。
これは経営能力の差。

今回の件に関しては
最終局面においてはモラルの欠如が問われるが、
そうなる一年と余月の過程においては
彼らの経営能力の欠如が今日の事態を招いた。

私がJPLの創立から今に至るまでの流れを
数回にわたってブログに掲載した意図は、

 「そうなるには、そうなるだけの過程があった」

これをハッキリ書いておきたかったから。


JPLのSIM群が消滅するまでの間、
私は最後の見納めと思って各SIMを見て回りました。

その中で感動したのは
多くの住民さんが自分の土地などに

 「さようなら、JPL」

 「思い出をありがとう」

などの大きな文字を置いていたことでした。

恨み言の一つあってもおかしくない状況なのに
消えゆくSIMへの惜別と感謝の言葉が
地上に連なってました。

もともとJPLってアットホームなSIMだったんだよね。
そういうSIMが好きだからこそ
住民は土地代が割高になろうと過疎化しようと住んでいたわけで
運営側はこれに最悪の裏切りでもって報いた。

で、私は思いました。
「こんな素晴らしい住民に恵まれて、有り難く思いやがれ」と。



  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 23:12SL考察

2008年12月31日

SL:2008年の出来事







こんちわー エリです(^^*)

年末が近づくと
決まって「今年の10大ニュース」なんてのをやっていて
ネコも杓子も取り上げる定番企画なわけでございます。

で、うちのブログも例外じゃなく、

  「SL:今年の10大ニュース!!」

をやろうと思ったんですが、
SLってスピードや展開が早くて
一年前の出来事なんて大昔みたいな感覚。

そこで10大ニュースをやるよりも

  「SL:2008年の出来事」

ってのを書きます。
今年一年のニュース記事をメインに振り返ってみましょう。


<1月>

◆Second Lifeで仮想世界内の銀行業を禁止、債務不履行が相次ぐ
 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/09/18068.html

◆「セカンドライフ」で取り付け騒ぎ 仮想銀行閉鎖で換金不能
 http://www.j-cast.com/2008/01/29016023.html

 ありましたねー。
 リンデンによる金融規制。

 RLの金融免許を持ってないと
 SLで金融業は営めないとの措置。

 この後、数ヶ月ほどSLでは不景気が続いたけど
 その波及効果かな?

 一説によると
 SLが犯罪資金のマネーロンダリングの温床となっているので
 リンデンがFBIに締め上げられたとか・・。

◆セカンドライフ・エンターテイメント情報番組、
 「ソラりゅう」 1月5日より放送開始
 http://www.secondtimes.net/news/japan/_15.html

 「ソラりゅう」よく聴いてます。
 マグスルや今は亡きJPLの公道上に立つと聞こえてきて
 思わずそのまま聴きいったり。


<2月>

◆SLビューア、ついにVistaをサポート

 ようやくビスタをサポート。

◆ソラマメで画像が根こそぎ消失
 
 いわゆる「2月9日の大虐殺」により、
 ソラマメのブログの画像が全消失。
 これで2回目。

 この時は1回目と違って
 後日、画像は復旧。

 SLユーザーって忍耐強いなあと感じた一件だった。
 3回目はないよね(笑)?


<3月>

◆セカンドライフにおける世界初の
 チャージ不要システムを導入したアイテム取引サイト
 http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=22452

 アイテム取引サイト「SLtraindg」の開始。
 この種のサイトは「SLITEM」に続いて2つ目。

◆リンデンラボCEO、公式ブログで辞意を表明 今後は取締役会長に
 http://www.secondtimes.net/news/world/20080315_ceo.html

 フィリップちゃん。。(ノ_<。)

◆SLのSIMオープンソース化、いつの間にか立ち消えに。。

 この件も、春あたりから
 全く情報がでなくなったなあ。


<4月>

◆メタバーズ、「SLMaMe」1周年で大幅機能拡張リニューアル!
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20080331_slmame.html

 「マメタ」がスタート。

◆SLビューアがバージョンアップ、描画能力が大進化

 ビューア「1.19.1.4」で
 太陽・大気・水の描写設定が細かくできるようになった。

◆リンデンラボ、新CEOを発表!
 http://www.secondtimes.net/news/world/20080423_lindenceo.html

 新CEOはマークたんです。

◆リンデンラボ、SIM購入費を大幅値下げ

 新CEO就任のご祝儀か(笑)?
 以下のごとく値下げ。

 ◇正規SIM購入費用:
   1675$(米国ドル)→1000$

 ◇環境SIM購入費用:
   415$→250$
   
 ◇環境SIM購入:4SIMセット→1SIMのみの購入で可

 ここからSLの土地は一気に増加、特に環境SIM。
 同時に土地代が下落していく。


<5月>

特に無し。。。


<6月>

◆日系SIMの売却が増大。

 福岡・博多系SIM群とかね。
 
 4月にSIM購入費の値下げで地代が下落し、
 既存SIMの経営が厳しくなった。

◆リンデンラボ、セカンドライフのデフォルトアバターを大量追加!
 ”段ボールロボ”も登場
 http://www.secondtimes.net/news/world/20080620_av.html

 最初の頃のデフォのアバターはひどかった。
 おかげでスキン産業が潤った(笑)


<7月>

◆ 仮想アイテム取引市場「メタ・コマース」7月開設
 http://release.slmame.com/e291102.html

 アイテム取引サイト「メタ・コマース」開始
 日系では3つ目。

◆セカンドライフ初!大規模日本人個人SIM連合が誕生。
 http://release.slmame.com/e301905.html

 3つのSIM群が大連結。


<8月>

◆環境SIM爆発的に増加、環境SIM代理購入ビジネスが大流行。

 今思えば、

   バブルきたーV(^0^)

 ってことになるんだろうなあ。


<9月>

◆コア・ディメンション、
 セカンドライフを対象にした多言語対応アイテム取引仲介サイト
 「Vitty」提供開始
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20080902_vitty.html

 日系で4つ目。
 
  「今なら5000L$があたるかも!?」

 この広告が話題となった^^

◆SLにて愛犬アイテム「コーギー」爆発的流行!

 めっちゃ可愛いけど
 こいつのサーバーへの負荷はハンパじゃない。
 
 別名「SIM落とし」(^O^)

◆セカンドライフ内と実世界をつなぐ
 インスタントメッセージクライアント「SLim」発表
 http://www.secondtimes.net/news/world/20080905_slim.html

 まだ英語版のみ。
 早く日本語版ほしいよね。

◆SLtrading、土地レンタル情報紹介システム「SLT-estate」を公開
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20080907_sltestate.html

 土地仲介サイトも増えてきた。

◆メタバーズ、お仕事情報サイト「ソラマメ・ワーク」をオープン
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20080912_slmamework.html

 SLハローワークにつづいて「ソラマメ・ワーク」誕生。

 ここんとこソラマメの機能付加が続いてる。
 ブログという主要ポジションを握ってる強みだね

◆MagSLTokyo2サービス終了のお知らせ
 http://magsl.net/archives/2008/09/19220552.php

 これは超弩級の驚き。
 んで、しっかりブログのネタにした↓
 
 *マグスル2の終焉と日系SIM雑感 その1
  http://sos.slmame.com/e373724.html

 *マグスル2の終焉と日系SIM雑感 その2
  http://sos.slmame.com/e378030.html

◆セカンドライフの人気ブランドのアイテムがリアル商品に!
 http://www.secondtimes.net/metaverse/episode/20080918_umiusagi.html

 ウミウサギの服がRLでも発売。
 ちなみに画像左のアバターは私の友人です (^^)v


<10月>

◆戦艦大和が帰ってきた!
 草の根の活動でセカンドライフに体験的歴史博物館が登場
 http://www.secondtimes.net/metaverse/spot/20081007_1944.html

 こういうのはSLならではだなあ。

◆リンデンラボ、環境SIMの維持費を値上げ
 http://www.secondtimes.net/news/world/20081028_openspace.html

 SL全体にとっては今年最大級の衝撃だったろう。

 これに対する私の見解はSOSブログに2回載せた。

  *リンデン、環境SIM値上げと規約の変更
   http://sos.slmame.com/e412574.html
  *リンデン、環境SIM値上げと規約の変更 その2
   http://sos.slmame.com/e414828.html


<11月>

◆(続報)セカンドライフの「環境SIM値上げ」に対する抗議活動が展開中
 http://www.secondtimes.net/metaverse/episode/20081029_sos.html

 SL各地で抗議運動勃発

◆セカンドライフの環境SIM、条件付きで値上げなし
  ”中間SIM”の提供も
 http://www.secondtimes.net/metaverse/episode/20081106_openspace.html

 折衷案きたー!
 リンデンより環境SIMに関する変更案の告知。

 私の意見は下記のブログ記事で↓
 
 *リンデン、環境SIM措置を変更
  http://sos.slmame.com/e421902.html

◆日系の各SIMにてSIMの再編・土地料金の変更相次ぐ

 この時期、各SIMオーナーは大変だったろう。

◆株式会社SUNが破産手続開始の申立を行う
 http://www.virtualwalker.net/archive/2008/11/22073556.php

 脱税幇助で社長が逮捕されて会社も倒産。

 いろいろSLに関する技術開発やってたのにね
 これは残念だった (>_<)

◆リーダーは誰だ?!マグスル東京15自治区 区長選
 http://magsl.net/archives/2008/11/21105553.php

 こういう試みはいいよね。

◆セカンドライフでも白熱!アメリカ大統領選挙!
 http://www.secondtimes.net/metaverse/episode/20081105_senkyo.html

 これもSLならではだなあ。
 ミートミーではあり得ないでしょ(笑)

 ま、それ以前の問題として
 日本ではネットの選挙利用がまだ規制されてるけど。


<12月>

◆ポジカル、セカンドライフで各社の新卒採用向け会社説明会を開催
 http://www.secondtimes.net/metaverse/event/20081208_posical.html

 この雇用減少期にポジカル社長はどう動くのかな?

◆アベンティ、
 セカンドライフのアイテムをWeb上で売買できるサイト
 「PIGGYBUY.JP」をオープン
 http://www.secondtimes.net/news/japan/20081222_piggybuy.html

 5個目。
 多いよ~(>_<)

◆JPLの15SIMが順次消滅、JPL異変。

 18日夕方から異変発生。
 日系社会では前代未聞の出来事だった。
 うちも本店が消失。
 
 SLにいる限り
 絶対に忘れられない事件になってしまった。


とまあ、こうやってズラズラと並べてみると
今年のSLもいろいろありました。
個人的には最後の最後で多難な年になってしまったけど (^_^;

で、この後、
今日の夜あたりに

  「SOS-Nebula版:2008年の出来事」

を書きます。

SOS-Nebula関連・SOS-Nebula視点での
今年の出来事をあれこれ書いてみたいと思います。

ではでは~^^


  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 11:39SL考察

2008年12月25日

JPL異変:SIM消失 その4







昨日の続きです。
 
 *JPL異変:SIM消失 その1
  http://sos.slmame.com/e470494.html

 *JPL異変:SIM消失 その2
  http://sos.slmame.com/e471680.html

 *JPL異変:SIM消失 その3
  http://sos.slmame.com/e472637.html


まず先に、今回のJPL異変に関して
最新の情報を載せておきます。

12月25日22:00現在、
昨日からのリンデンによる一時復旧措置は継続中で
今のところ全SIM健在です。

ただ、これがSIM消滅の前兆なのかもしれませんが
私が現場で確認したところ
JPL兵庫・大阪・奈良等は
SIMの公道が全て消失し、地表面が露出しています。
特に奈良は一部の家屋以外は地表から全て消えています。

サーバーの機能が落ちたため
オブジェクトが描画不足になっているのか、
あるいは本当にオブジェクトが消滅しつつあるのか?

上の画像は、手前が大阪、向こうが京都です。
違いがハッキリと分かると思います。


次に、昨日に引き続いて
日系社会全域から
次々とJPL住民への援助の申し出が表明されています

昨日掲載分も含めてここに載せておきます

<土地>

◇マグスル
 じゃぱらんど救済プラン
 http://magsl.net/archives/2008/12/23141139.php

◇ナビスル
 じゃぱらんど住民の方を対象に土地を無料貸し出し
 http://www.secondtimes.net/info/20081224_jpl.html

◇福岡天神
 http://sns.navisl.jp/?m=pc&a=page_c_topic_detail&target_c_commu_topic_id=17858&comment_count=5

◇TokyoMarineCity系SIM
 難民限定、初期費用無料キャンペーン
 http://hiromishan.slmame.com/e467633.html

◇OGASAWARA
 救済致します 土地1月末まで無料
 http://piriica.slmame.com/e472733.html

◇SeLaVi Japan
 じゃぱらんど住民救済プランを提供します
 http://selavi.slmame.com/e473263.html

◇ファーイーストヨットクラブ系SIM
 http://sns.navisl.jp/?m=pc&a=page_c_topic_detail&target_c_commu_topic_id=17858&comment_count=5

◇Sea Island
 緊急!JapaLand住民救済計画
 http://shukoba.10.dtiblog.com/blog-entry-222.html

◇Django系SIM
 じゃぱらんどが消失って
 http://waterinp.slmame.com/e473348.html

◇パンダマート
 じゃぱらんど住民救済に向けて
 http://www.pandamart.net/

◇TAKUMI系SIM
 ジャパンランドの皆様へ
 http://takumisl.slmame.com/e472251.html

◇Access
 頑張れJPL住民!
 http://accessevent.slmame.com/e473142.html

◇横浜系SIM
 「じゃぱらんど住民の皆様へ」
 http://yopl.slmame.com/e472958.html
 
<モール>

◇YSモール
 JPL住民さんへの支援
 http://ysdesign.slmame.com/e472656.html


さて、一昨日・昨日に続いて
JPL草創期から今に至るまでの過程を
振り返ってみたいと思います。
今回が最終回です。


2008年夏、
SLの土地価格の下落と過疎化の進行により
JPLはSIM運営の一大転換を決意した。

7月24日、JPL静岡にて
「じゃぱらんどリニューアル構想説明会」が開かれ
多くの住民がつめかけた。

構想の要旨は以下の2つ。

  ◇多数の環境SIMを順次追加オープンさせ、
   47個のSIM群を形成する

  ◇現状の15個のSIMのうち
   幾つかの中核SIM以外は環境SIMへと移行させる

JPLのプロデューサー、ハタケ氏は
この構想について以下のようにブログに記している。

  1部SIM(東京・愛知・大阪)を除くSIMを
  ロープリムSIMに変更し、
  一気に47都道府県に到達してしまお~~~という計画です^^。

  日本列島の完成は、
  コミュニティーにもビジネスにも効果絶大!のはず。。。


  http://happy.ap.teacup.com/hypermix/241.html

今や割高な料金で
土地の販売不振にあえぐJPLは
環境SIMを用いることで
この窮状を打開しようとした。

この時点では、環境SIMのマイナスの特性、
すなわち、正規SIMと比較して負荷にきわめてもろいこと、
リンデンの意図とは違った使い方であること、
これらを訴える警鐘の声はごく少数であり、
当時の「環境SIMブーム」に乗った構想だった。

しかし、2008年11月、
リンデンが環境SIMに対する一連の変更措置を発表、

 *セカンドライフの環境SIM、条件付きで値上げなし
  ”中間SIM”の提供も
  http://www.secondtimes.net/metaverse/episode/20081106_openspace.html

これによりリニューアル構想は挫折、
以後、JPLからこの構想に関するアナウンスは途絶えた。


この時期以降、多くの住民が感じていたのは
JPLの雰囲気の変化である。

特にJPLの特徴の一つだった「運営側との一体感」、
これが徐々に消え去っていった。

運営サイドからの告知・アナウンスが
公式サイトから徐々に途絶えていき、
ハタケ氏のブログも8月18日を境に更新が止まった。

名物キャラで知られた管理人氏もJPLを去り、
新管理人への交代がそっけなく告知された。
この新管理人氏は、IMすれど返事がきたためしがなく、
誰もINしているところを見たことがないという、
不思議な管理人だった。

また、JPLの運営に関わっていた複数の人たちが
この時期SLから離れていった。

何かがおかしい?
住民の多くがそう感じていた。

ここからは私の推測だが
おそらくこの時期に
運営サイドの内部で何かが起きたのではないか?

内輪もめ?路線対立?

この運営側の「空洞化」が
やがて今回の事態につながっていったような気がしてならない。


次々と住民が去っていくSIM。
私はJPL大阪の街角に立ち、
四季の変化が途絶えた町並みにため息をついていた。

従来、JPLの各SIMは
季節に応じて道路沿いにオブジェが飾り付けられ、
春夏秋冬、ハロウィン、クリスマス、お正月、
その変化は見る者を楽しませていた。

しかし、これがぱったりと途絶えた。
SIMから四季が消え失せた。

また、SIMの公道にバイクが乗り捨てられていた。
管理人にIMしても返事はなかった。
一ヶ月が過ぎ、二ヶ月が過ぎ、
人の途絶えたSIMにバイクは放置されたままだった。

管理不在。
管理人が全くSIMを見回っていない。

私はふと思った。
バイク以前にSIM自体が放置されているのではないか?
15のSIMが誰にも管理されず放置されたままで
住民は誰もその事実に気づかずにいるだけではないのか?

やがてJPLは新規の土地購入受付を全て停止した。
不可解な措置だった。
誰もが首をひねった。

そして、この異変が起きた。


     ・      ・


昨日、リンデンの緊急措置により
JPL大阪が一時的にオンラインに復帰、
私は自分の店に舞い戻って必要なオブジェクトを回収し、
店の周りをぐるぐる回って多くの画像を撮った。

やがて消えてしまう。
せめて写真だけでも手元に残しておこう。

















私は感傷めいたことをグチャグチャ言うのは苦手だけど、
この時ばかりはさすがに泣けたね

さようなら、JPL大阪。
さようなら、私の店。

  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:12SL考察

2008年12月24日

JPL異変:SIM消失 その3







昨日の続きです。
 
 *JPL異変:SIM消失 その1
  http://sos.slmame.com/e470494.html

 *JPL異変:SIM消失 その2
  http://sos.slmame.com/e471680.html


まず先に、今回のJPL異変に関して
最新の情報を載せておきます。

12月24日19:30現在、
リンデンによる緊急措置により
オフラインになっていた、
JPL大阪・奈良・三重・愛知・兵庫・京都・山梨・福島が
24日までオンライン状態となりました。







これに先立ちリンデンは
JPLの各SIMに
住民に対する告知オブジェクトを設置しました

以下、その内容。

  奈良 大阪 三重 福島 兵庫 京都 山梨 愛知

  上記のSIMは
  住民の方々にオブジェクトを取り戻していただく為に
  一時的にオンラインに戻され、
  12月25日に再度オフラインになります。
  オフラインになる前に
  必ず必要なオブジェクトの回収をお願い致します。

  下記のSIMは 以下の日程でオフラインとなります。

  千葉   1月12日
  静岡   1月12日
  茨城   12月25日
  埼玉   12月25日
  神奈川  12月31日
  宮城   1月4日
  東京   1月10日

  上記の日程以前にオブジェクトの整理をお願い致します。


一時復旧したSIMの住民の方は
24日中に必要な物を回収しておいてください。

また、他のJPLのSIMも
いずれオフライン→消滅の過程をたどるのはもはや確実なので
オフラインになる前に物を回収してください。

で、この「12月25日」という日付が
はたして日本時間なのかSL時間なのか?

もし、SL時間ならば
日本時間の12月25日夕方(16時か17時)からに該当します。


次に、昨日のマグスルの告知に続いて
日系社会全域から
次々にJPL住民への援助の申し出が表明されています

私が把握している範囲内で掲載しておきます。

 ◇NaviSL-Resoet:期間限定無料土地レンタル
   湘南SIM・軽井沢SIM・旧軽井沢SIM

   http://sns.navisl.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=267115&comment_count=10

 ◇福岡天神SIM:初期費用無料・賃料1ケ月間無料
  土地レンタル

   http://sns.navisl.jp?m=pc&a=page_c_topic_deta

 ◇TokyoMarineCity 初期費用無料 土地レンタル

   http://hiromishan.slmame.com/e467633.html


さて、昨日に続いて
JPL草創期から今に至るまでの過程を
振り返ってみたいと思います。
今日は2回目。


2007年8月3日。
JPL埼玉がサーバートラブルのためSIM落ち。
復旧までに3日間を要した。

この時、JPLは埼玉住民に対して
販売開始間近のJPL茨城SIMを急遽開放し、
行き場を無くした住民の受け入れを行った。

JPL茨城の土地を臨時で譲渡設定し、
住民が無料で購入できる態勢を取り、
この緊急避難措置は各方面で話題となった。

その頃のSLはSIM落ちはしょっちゅうであったが、
ここまでの措置を行ったSIM運営会社は他に例がなく、
当時、JPL奈良の住民だった私は
「たいしたもんだな」と感心したのを憶えている。

ひるがえって今回の事態を見ていると
JPLはいつから変わってしまったのかと思わざるを得ない。


日本列島を47のSIM群で形成することを目標に
都道府県名を冠した新SIMをオープンさせていったJPL。

しかし、2007年秋の
JPL宮城の販売開始を最後として
新規SIMの設置は停止してしまう。

夏から秋にかけて、
マスコミの過熱報道を受けてRL企業が次々とSLに参入、
同時に人口増による土地需要をあてこみ
SIMの数は一気に増大した。

当然、土地の値段は下がり、
JPLの土地販売は困難を増していった。

新SIMをオープンするごとに売れ残りの土地が増えていき、
最後のJPL宮城に至っては
販売開始当初から現在に至るまで
SIM全域に空き地が散らばっていた。

やがて秋から冬へ。
SLの成長は鈍化し、日系人口の増加は止まった。
逆風がJPLを襲い、
転出人口が流入人口を上回るようになった。

RL企業の進出を当て込んだSIM中央付近の法人専用地も
JPL千葉の週刊東洋経済等の少数の例外を除いて巨大な空き地と化し、
ついには一般販売用地として放出を始めた。

この状況にとどめを刺したのが
2008年4月のリンデンによる環境SIMの値下げである。

安価な環境SIMが爆発的に増加し、
環境SIMの代理購入ビジネスが盛んになり、
猫も杓子も環境SIMを買い求めた。

JPLの土地販売価格は割高となり
各SIMの人口は減少、
「SIMの過疎化」という言葉が
住民の間で頻繁に使われるようになっていく。


私が店をかまえたJPL大阪も
次第に空き地と「売地」の看板が増えていった。
にぎわっていたSIMから人は消え去り
店舗の移転も増えた。

大阪以上に、隣接するJPL京都は過疎化が激しく、
SIMの集客の要だった巨大ショッピングモールが閉店すると
あとは坂道を転がり落ちるように空き地が激増した。

私は店舗上空に構えた自宅から
次第に枯れ果てていくSIMを寂しく眺めていた。


2008年7月24日、
JPLはSIM運営の一大転換を決意し、
JPL静岡にて住民説明会を開催した。


         続く

  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 19:38SL考察

2008年12月23日

JPL異変:SIM消失 その2







昨日の続きです。
 
 *JPL異変:SIM消失 その1
  http://sos.slmame.com/e470494.html


まず先に、今回のJPL異変に関して
最新の情報を載せておきます。

12月23日22:00現在、
ビューワのマップ上では
JPL兵庫・京都・山梨・福島の4SIMが
オフラインの薄茶色状態になっています。







JPL大阪の先例で言うと
この後、数時間~1日ぐらいで
薄茶色から真っ暗な状態になる可能性が高いです。

そして、諸情報を総合すると
SIMの完全消失はそれから約1週間後ぐらい。

これで、すでにオフライン状態にある、
JPL大阪・奈良・三重・愛知と合わせて
8つのSIMが消滅の過程に入ったようです。

また、他の住民の方がリンデンサポートに問い合わせて
JPLの6つのSIMの今後について回答を得ています。

以下、JPL住民用掲示板から転載

 「JPL京都」 22日にオフラインの予定
 「JPL大阪」 18日に既にオフライン、25日に削除予定
 「JPL千葉」 1月12日にオフライン予定
 「japarandtokyo」 1月10日にオフライン予定
 「JPL愛知」 12月19日に既にオフライン、26日に削除予定
 「JPL神奈川」 12月31日にオフライン予定


繰り返しますが
オフライン後、約1週間後ぐらいに
SIMが完全消失するようです。

一方、マグスル社長のネコ氏が
今回のJPLの異変に関して救済プランを提示しました。

 *じゃぱらんど救済プラン
   http://magsl.net/archives/2008/12/23141139.php

昨夜のハタケ氏からの依頼を受けて
マグスルのサイトに掲載したものです。

以下、引用。

  とりいそぎ、マグスルではHATAKEさんと相談し、
  じゃぱらんど住民の方向けに追加1ヶ月無料プランをご用意し、
  一日も早く新たな土地を手に入れられるように
  お手伝いしたいと思います。

  他の居住区オーナーのみなさんも
  それぞれ何か協力してくださると思いますので、
  じゃぱらんどのみなさんも頑張って乗り越えてください。


この種の救済処置は
今後、日系社会全域に広がる予感がします。

また、JPLのSIMの各所に
住民有志によってネコ氏の名前による看板が立てられ
SIM消失についての警告を住民に発しています。


さて、昨日に予告したとおり、
これから数回に分けて
JPL草創期から今に至るまでの過程を
振り返ってみたいと思います。
今日は一回目。


2007年5月18日、
JPLの第一弾SIM「じゃぱらんど東京」の
土地分譲が開始された。

受付開始と共にあっという間に全分譲地が完売し、
SLに47個のSIM群を形成しようというJPLの試みは
幸先の良いスタートを切った。

SLという仮想空間に
47都道府県の名を冠したSIMを配置し、
日本列島を形成する。

この独特の構想と
安価な土地の販売価格、
またプライベートSIMには珍しく、
土地はレンタルではなくて分譲であること。
つまり土地の転売も可能となる。

そして、SIMのプロデューサーとして
ミュージシャンのハタケ氏を起用したこともあって
JPLの土地販売は好調が続き、

  2007年06月03日:JPL神奈川

  2007年06月15日:JPL静岡

  2007年06月19日:JPL千葉

  2007年07月15日:JPL奈良
             JPL大阪

次々に新しいSIMがオープンし、
いずれの土地も完売の人気だった。

今でこそJPLの土地の値段は他SIMに比べて割高だが
当時は相場と比較してそうとうの安値だった。

その秘密の鍵は2つで、

 ◇SIM1~2個程度の儲けは薄くても
  いずれは数十個のSIM群によって採算を取っていく

 ◇SIM中央の広大な土地を
  RL企業の進出用地として確保しておき、
  RL企業のSL進出支援業で利益を上げる。

SLの成長と日系社会の人口増、
そしてRL企業の大量進出を前提とした構想だった。


私自身は、
去年7月のJPL奈良オープンの際に自宅用の土地を購入、
さらにJPL大阪に巨大な売り地が出たときに
これを買ってSOS-Nebula本店を建てた。

当時はJPLのSIMが
一ヶ月に複数個もオープンしており、
JPLが一番輝いていた時期だったと思う。

お店を開いたJPL大阪は隣接するJPL京都と共に
終日、多くの人でにぎわっており、
SIMの角にある猫丸デパートや
後から参入してきたイオス結婚相談所、
さらには、うちの店の一角に設置したSOSカフェなどが
集客の中心となっていた。

「今日も大阪は重たいよね~」「人が多すぎ」
なんて会話が普通の毎日だった。

古き良き記憶。
SIMは人で賑わい、建物が軒を並べ、
プロデューサーのハタケ氏、
さらに名物キャラクターで知られた管理人氏と
住民とのコミュニケーションも良好であり、
誰もがこのアットホームなじゃぱらんどでの生活を楽しんでいた。

しかし、秋の風が吹く頃から
日系人口は減少に転化、
RL企業の進出はストップし、
それまで賛辞一色であったマスコミ報道は一転して
「SLはゴーストタウン」と報じはじめた。

土地販売は伸び悩み、
SIMのオープンもストップし、
JPLの運営は曲がり角にさしかかった。


        続く
  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:11SL考察

2008年12月22日

JPL異変:SIM消失 その1







JPL(じゃぱらんど)の14のSIMのうち、
3つのSIMが消えたのは18日の夕刻。
JPL大阪・奈良・三重。

マップ上では
しばらくオフラインをしめす茶色の状態だったが
数時間ほどを経て完全に暗闇と化した。

つづいて翌日にはJPL愛知が同様の経過を経た。

今、日本列島をかたどったJPLのSIM群のうち
中央から西よりの4SIMが消え、
マップで見るとまさに列島分断。

しかし、事態はこれで収まらずに
どうやら「列島沈没」の事態に進展しそうです。

この事態に対して
JPLの管理サイドからのコメントは一切無し。
管理人にIMを送ろうが
管理会社にメールを送ろうが全く返答はありません。

私も含めてJPLの住民が
JPLの良さを語るときによくでる言葉が

  「アットホームなSIM」

ですが、
今や、この住民の心情は裏切られつつあります。


私や他の住民の方が
この事態に関してリンデンの日本語サポートに問い合わせを行い、
答えが返ってきています。
要点は以下の3つ。

 ◇JPLの全SIMはすでに解約され、消失は時間の問題。

 ◇コピー不可のオブジェクトを回収しておかないと
  全て消えてしまうこと。

 ◇消えたSIMは現在オフライン状態にあり、
  完全に消失してしまうまでは
  住民からの特別要請がリンデンにあれば
  オブジェクト回収のための立ち入りが可能であること。

さらに、さきほどジャパランド東京にて
ジャパランドのプロデューサー的存在だったハタケ氏が
住民の前に現れて今回の事態に関して語りました。

 ◇現在はJPLの運営から外れていること

 ◇JPL運営会社(キューブジャパン)とは全く連絡が取れない状態。

 ◇マグスル社長のネコ氏に連絡をとって
  住民の救済処置をお願いしていること

 ◇今回の事態に関して
  住民の方には非常に申し訳なく思っている。

おそらくハタケ氏は
8月以来、更新を停止していた自身のブログで

  http://happy.ap.teacup.com/hypermix/

いずれ何らかのコメントを発表すると思われます。

また、マグスル社長のネコ氏もその場に同席しており
JPL住民への救済処置を検討している旨の発言をしていました。

さらにマグスルのサイトや

  http://magsl.net/

セカンドタイムズを通じて

  http://www.secondtimes.net/

SIM消失の警告をJPL住民に発するそうです。


まさに前代未聞の事態。
管理機能の欠如と無責任体制。

「アットホーム」なSIMがこうなってしまったのは
住民の一人として悲しい限り。

JPL大阪の私の店は
消えていくしかないようです。


さて、今回の事態に絡んで
JPL草創の時期から今に至るまでを
明日以降に数回に分けて書きます。

何故こういう状況になったのか?
私も怒った頭を冷やしつつ、
今回の事態に至るまでを振り返ってみたいと思います。

  


Posted by Owner 「Eri Carfagno」 at 22:59SL考察