Owner 「Eri Carfagno」
2008年09月20日
23:31
こんばんにゃ、エリです。
突如というべきなんでしょうか、
マグスル2系のSIMが終了することになりました。
以下、マグスルのサイトから一部転載。
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このたび、お客様にご利用いただいております、
「MagSL Tokyo 2」の土地レンタルサービスを、
平成20年10月31日をもって終了させていただくこととなりました。
米Linden Lab社の運営するSecond Lifeは、
引き続き会員数は伸び続けているものの、
利用ユーザーの志向が変化しており、
一般居住区のレンタルは国内動向として縮小傾向にあります。
弊社では、MagSL Tokyo、MagSL Tokyo 2、MagSL Tokai, ASUKAの
4居住区を運営しておりますが、
このうち今回対象となりますMagSL Tokyo 2(東京23区地域)を廃止し、
ご利用いただいているユーザー様に
MagSL Tokyo(山手線地域)への移転をお願いすると同時に、
価格の引き下げ及びコミュニティの再開発を行うことで
活性化を図ることに致しました。
http://magsl.net/archives/2008/09/19220552.php
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うーむ、ついに来るべきものが来たかという感じ。
日系コミュニティの牽引車役だったマグスルが
2系のSIMを終了させちゃうなんて
その影響はハンパじゃないね。
特に心理的なインパクトは大きいよなあ。
まあ、この状況は
最近のSL日系社会の現状を象徴している。
◇人口は増加せず停滞気味
◇でも、SIMの数はべらぼうに増えている
↓
◇土地の値段の暴落
◇人口の拡散
◇過疎SIMの増加
マグスルのようなSIM運営会社のフトコロは厳しくなるばかり。
もともと、マグスルの場合、
個人宛の土地レンタルは大して儲けになっておらず、
むしろ、RL企業のSL参入支援、
法人宛の建築代行・土地レンタルが大きな収益源となってました。
ちょいと古いデータですが
去年の9月の場合、
マグスル社長のネコ氏自身の講演談話(SLビジネス研究会での)によると、
◇一ヶ月の売り上げが1800万円。
◇そのうち個人への居住区レンタルは200万未満。
◇法人相手の、土地レンタルが約400万。
SIMや建物の製作代行が1000万以上。
広告宣伝が100万。
という内訳でした。
ところがSL参入企業がググッと減少して
個人向けのレンタルも地価急落と競合SIMの増加で
そうとう厳しい状況になってたと思います。
うちのSOS-Nebulaも
去年あたりまではマグスル2系SIMのモールにも
商品を置いていました。
大田区とか世田谷区とかね。
でも、今は全く置いてません。
理由は単純明快です。
売れないからです。
マグスル1系や2系のSIMの特徴は
やや乱暴な言い方をするならば「ノーコンセプト」ってことです。
強烈な個性やアクの強さがない。
大きな特徴がない。
初心者にはすごく入りやすいSIM群ですが、
逆に年季の入ったSL熟練者にとっては
いかにも「ごく普通のSIM」で
物足りなくてここに居を構えようという気がおきない。
やっぱ熟練者たちは
海辺のリゾートSIMや
趣味嗜好の同行の士が集う濃いSIMに行ってしまう。
その意味ではマグスル系SIMって
居住環境という観点から見ると
玄人受けしない部分がありました。
ま、個々人の嗜好の問題で
全員が全員そういうわけじゃないでしょうが、
大勢としてはそんな感じだと思います。
で、今のSLの趨勢上、
初心者の流入は滞りがちで
人口比からいっても
SL熟練者の割合が増加していると思います。
つまり、マグスルにとっては
すごい不利な状況になってるということですね。
<その2に続く>